デザインは“迷子にさせない!”がいちばん大事

おしゃれなデザイン。かっこいい見た目。映えるビジュアル。
もちろん、それも大切なこと。

でも、デザインでいちばん大事なのは、
私はやっぱり「迷子にさせないこと」だと思っています。

おしゃれに見える、目立つ、印象に残る。
それもいい。だけど
もっともーっと本当に大切なのは、

「今どこにいるのか」
「次に何をすればいいのか」

がちゃんとわかること。
見る人にとって、迷わず進める安心感は大事です。

今日はそんな、「迷子にさせないデザイン」のお話をします(^^)

見た目よりも優しくエスコートできることが大事

たとえば、どんなに素敵でもボタンが見つからないWebページ。
情報がごちゃごちゃして、何を伝えたいのか分からないチラシ。
オシャレだけど「誰向け?」と首をかしげてしまうバナー。

そういうものを見かけるたびに、私は思います。
見た目の美しさ以上に、
“道案内としてのデザイン”が大事なんだと。

デザインは“流れ”をつくるべし

私は普段、デザインを考えるときに必ず考えることがあります。

このデザインを見た人に、どう感じてほしい?
どこに目を止めて、どんな行動をしてもらいたい?
この流れで、迷子にならず最後まで行けるかな?

最近つくったチェックシートでも、
「答える → 数える → 結果を見る」
という流れをスムーズにたどれるように、文字の大きさや配置を調整しました。

目的地(イベントチラシで言ったら最後の申し込みフォームなど)に導くには、
まず安心して進める道筋をつくってあげること。
それが、デザインの一番の役割なんじゃないかなって思うのです。

QR画像をおく位置はどこが最強か?

たとえば、チラシのQRの位置。真面目に考えたことはありますか?

もちろんQRは、どこにあっても読み取れます。
でも実は、「右下」に配置すると、圧倒的に反応が良くなります。

なぜかというと、それはもう、シンプル。
「みんな右下にあると思っているから」です。

なんだか拍子抜けしてしまうような話ですが、
人の目線って、実はパターンがあります。

チラシの構成を上から見て、情報を追って、最後に右下にQRがある。
このZの視線の法則(見る位置が左上から右に進み、右上に来たら
左下斜めに向かってまた右にいく)の流れが無意識に染みついているからこそ、
「この右下にあるQRを最後にスマホで読めばいいのね」と、
スムーズに行動してもらえるんです。

「当たり前」を使うのもデザインの力

あえて左上や中央に置いて目立たせようとしても、
目に入らなかったり、流れが不自然になって
かえって読み手の視界に入りづらくこともあります。

つまり、デザインで迷わせないというのは、
よくある配置やよくあるパターンを、
あえて取り入れることでもあるんです!

かっこよくて斬新なデザインは
実はデザイナーの自己満足でしかない…
なんて残念なことも案外あちこちで勃発しているんです^^;

あんまり見たことのないデザイン、特にフォントは要注意!
見慣れていないものって読む時にストレスを与えてしまいます。

よっぽど意図があって「当たり前」を崩すことはアリですが
そうではなく、迷わず誘導したいのならば
安心して進めるデザインを作ることが大事だと私は思っています。

デザインの目的はきれいにまとめることでは「ない!」

私は、見た目を整えるだけじゃなくて、
見る人の視線と感情の流れを大事にしたデザインを心がけています。

目的は、ただひとつ。
クライアントさんが「なぜこのチラシを作りたいのか?」をしっかり確認し、
その目的を果たすこと。

たとえば、新商品を認知させたいなら、
「この商品が新しくて魅力的なんだ」ということが、正しく伝わるように。
イベントへの申し込みがゴールなら、申込方法が明確に、わかりやすくなるように。

デザインは、ただ情報をきれいにまとめるものではありません。
読み手に行動してもらうための設計こそが、デザインの目的なんです。

だからこそ、やっぱり大事なのは
「迷子にさせないこと」。

デザインの役割として、ここは絶対に外せない。
私はそう思っています。

チラシやバナー、「迷わせてないかな?」って思ったら
ひとこと「ちょっと見て〜」とお問い合わせください^^
基本的にはテキストで返信してますが…
過保護なので動画つけちゃうこともあります(笑)
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